自分の本当にやりたかったこと2
「正しいかどうかではなくやりたいかどうかだよ」
そう吉田さんから言われ、セミナーが終わった後自分なりに自分が本当にやりたかったことについて考えた。
(自分の本当にやりたかったこと)
もちろんプロのホルン奏者になること、自分の教室を地元で開くこと、これらは今の自分の目標だ
でもなにかが違う。そんな気がしていた
なんで自分はホルン奏者になりたいと思ったのか、どうして教室を開きたいと思ったのか
本当はなにを望んでいるのか
それが心の中で引っかかっていた
確かにホルン奏者を目指したきっかけは昔シエナ・ウインドオーケストラのDVDを中学の時部活中に見せて貰いそのときは星条旗よ永遠なれだったと思うのだが、それを見たとき演奏している人は本当に楽しそうに演奏しているし、聞いているお客さんも楽しそうに聞いていた。自分もあんな演奏がしたい。プロになればあんな演奏ができるのかと思った。演奏でご飯が食べれる人がいるなんていいなーとも思った
それで意識しだした
でもそれだけではなかった様に思う
中学2年の時将来の夢を決める授業が何度かあった
いわゆる希望調査というやつである。
クラスのみんな将来何がしたいか、就きたい職業はなににしようか
教室のロッカーの後ろにある本棚から参考になる本を探し担任の先生から配られた希望調査表とにらめっこしながら自分の将来について真剣に考えていた。「おまえはどうするんやー」「おまえこそどうするんやー」とかいいながら。
13歳のためのハローワーク
この本には色々な職業が書いてありどんな職業なのかどうしたら目指せるのかが書いてあった。
もちろん演奏家というのもその本に載っていた。
自分も含めクラスのみんなこの本を参考にしながら考えていた様に思う。
(数パーセントの一握りのひとしかなれません。)
正確にはこんな風にかいてなかったかもしれないが、おおよそこんな感じに本には載っていた。
それを見たとき、素直に面白いと思ってしまった。
今思えばどんだけアホなのかと思ったが、思ってしまったのだ。
自分に可能性があるかどうかではなく素直にやってみたいと
(数パーセントの一握りのひとしかなれません)
(数パーセントの一握りになりゃいいんだろ)と思い
それがどれだけ大変な事なのか当時は想像もつかず
担任の先生に提出する希望調査表に堂々と演奏家と書いてしまったのだ
(いや、馬鹿だろ俺) 続く